瞑想といえば、ジーっと座って、精神を落ち着かせるというイメージがあると思います。

 

落ち着かせる、というのはある意味正しいのですが本当の目的というのは「自己の帰還」というところにあります。

 

普段、みなさんは「今、ここを生きている」という感覚がありますか？

 

日常的にはあまり意識しませんが、実は、将来の心配事や過去の後悔が頭をよぎり、今を生きているという感覚が希薄になっていたりします。

 

それを「今」に戻すプロセスこそが瞑想なのです。

 

座って行う瞑想というのは呼吸に集中し、それをただただ観察していきます。いろいろと雑念が頭をよぎりますが、それを１つ１つ手放していきます。

 

そうするうちに「今、ここを生きている」感覚や、自分にこの身体があることへの感謝が生まれてきます。

 

瞑想の方法は、このように座って行うものだけではありません。

ヨガのように動く瞑想や、歩く瞑想もあるのです。

 

ヨガは呼吸とともに身体を動かしながらも、感じる感覚を「そのまま」受け入れていきます。気持ちがいいな、とか、痛いな、など。

 

これは座って行う瞑想でいうところの、呼吸に集中することと同じことです。観察する対象が身体になっただけなのです。

 

ヨガをしているときは、なるべく心配ごとや後悔は置いておいて、ご自身の身体の感覚に意識を集めてください。

 

雑念が頭をよぎっても大丈夫。１つ１つ手放していき、今、ここを生きていることの素晴らしさを味わってみてください。